蛇にピアス

2004年2月14日 読書
ISBN:4087746836 単行本 金原 ひとみ 集英社 ¥1,200

まだ、一度読んだだけなので、深いところまでは分からないけれども。

読了後の感想としては「村上龍?」という感じ。
「限りなく透明に近いブルー」に似ているように思えた。
特に、暴力、セックス、破壊性、というキーワードは龍氏の小説との共通点かなあ、と。

外に向かう破壊性と、内に向かう破壊性。自傷癖とかもかつてテーマにしていたようなので、内に向かう破壊性ということで。
龍氏は外に向かう場合が多いかな。

僕が村上龍の小説で買って読んだのは、共生虫、希望の国のエクソダス、コインロッカー・ベイビーズ、愛と幻想のファシズム、限りなく透明に近いブルー。

限りなく透明に近いブルーは、読んでいて、あまり気持ちの良い小説ではなかったな。
そこまではいかないけど、この蛇にピアスは、自分のいる日常との乖離が激しくて、小説世界の登場人物にはうまく感情移入して読むことはできなかった。

別に感情移入して読むことはないけど、終始付きまとったのは「分からないなあ」という気持ち。

選考委員では村上龍が熱烈に推したみたいだけど、まあそうだろうね。

*この作品は、文芸春秋掲載のものを読みました。

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